プロローグ

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小・中学校時代は何事もそこそこ上手くいった。中学の終わり、高校受験も公立の自称進学校レベルの高校に合格した。

「よし!僕も高校生だ!勉強も部活も頑張るぞ!」

親から入学祝いにスマートフォンを買ってもらい、高校で友達を作るためにLINEや"Twitter"などの各種SNSをダウンロードした。

しかし、思っていたより学校生活は厳しかった。特に運動系の部活では周囲との不和による疎外感がジワジワと心を蝕んで行った。そこから、SNS(特にTwitter)に入り浸る日々が続いた。

当時、Twitterでは特定のアニメ作品やネットミームなどを楽しむ団体があった。彼らはネットのリアルの関係を切り離し、ネット上で泡沫的な交流を得て楽しんでいた。

そこに、1つの"桃源郷"を見出した。

「よし!僕もこの界隈に入って、日常での孤独を埋め趣味や思想の会う人達と楽しもう!」

しかし、これが転落へのプロローグなのである。